したいこと、すべきこと

前書き 

最近、幾つか本を読んだ*1

自分の生き方や、やりたいことを見直す必要性を感じる。

「やらないこと」を決めるのが大事だと思うし、ゴールを刻んでいくことが大事だとも思うんだけど、どうも苦手だ。

しかし、ひとつずつ前に進んでいきたいところ。

 

欲しいもの、理解したいこと

物理

数学

工学

IT関連

仕事

  • 他人の役に立っているという感覚
  • 経営やビジネスをdriveするようなIT
  • 自分は社会の中で何処に立っているのか?
  • 現場に出る

金融?

 

すべきこと

でも

  • すべきこと、なんてあるのか?

 

で、直近で何をするか

転職に向けた活動

交友関係・人間らしさ

  • 強くあること
  • 他者貢献的であること
  • 自分に出来ると思うこと。それを実行すること

趣味

*1:「How Google Works」、「嫌われる勇気」、「グーグル、アップル、マイクロソフトに就職する方法」

【読書】君たちはどう生きるか

 

 

 

君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

 

 

 

前置き 

ジブリの宮﨑駿が同名の映画を作るという話を聞いて*1、買って読んでみた。

 

概要

時代は昭和初期だろうか*2、旧制中学の1年生くらいの「コペル君」というアダ名の少年が、周りの環境の観察と相互作用、また叔父や母親*3との対話を通じて、立派な人間になるためにどう生きるか、を考え見出していく。

 

詳細

  1. へんな経験
    叔父のノートでは、自分を世界の中心として捉えるべきでないという「コペルニクス的」な見方が導入される
  2. 勇ましき友
    叔父のノートでは、自分自身の体験から来る感動や、自分自身の考えを重視することが説明される。ただ、それが「立派な人間」に繋がることは保証されないような気もしたが…
  3. ニュートンの林檎と粉ミルク
    林檎が落ちることを外挿して月のことを考えるのならば、遠心力と釣り合っているというよりは、『月も「落ちている」のだ』という考えの方が一貫しているのではないかと思う。
    叔父のノートでは、生産関係や経済学の話が導入され、そこから、既存の学問を上り詰めて新しい発見をすることの重要性が説かれる。これはなかなか良い。
    また最後に、「人間らしい人間関係」を持ちたいよね、と。
  4. 貧しき友
    叔父のノートでは、経済的に貧しいことに引け目を感じるな、また下に見るなということ、世の中には貧しい人が数限りなくいて且つそれに比べて恵まれている立場の人がいる、だからその立場を十二分に活かせということ、生産するものは消費するだけの人に比べて尊い*4ということ、が書かれる。
  5. ナポレオンと四人の少年
    水谷家がガチ金持ち。かつ子お姉さんはアツい人。
    叔父のノートでは、ナポレオン等の偉人は、人類の進歩の方向と同じ向きを向いた事業のみが偉大なのであり、その他の、スケールは大きいが人類の進歩に貢献しなかったものは実はそうでもない、という話がなされる。しかし、ナポレオンの意志の強さは、見習うべきである、とも。
  6. 雪の日の出来事
    フラグ回収的ではあるが、誰にでも起こりうることだとも思う。
  7. 石段の思い出
    お母さん優しい。
    後悔はしっかり反省して今後に活かすしかないし、自分に恥じないような行動を取れれば、自分に誇りが持てていく(かも)。
    叔父のノートでは、正常からのズレにより痛みを覚えるから正常がどのような状態かを知ることが出来る、また、痛みを覚えるのは、もっとやれたからと思っているからである、と説明される。なるほど。
  8. 凱旋
    友たち、気持ちの良い奴ら過ぎでしょ!
  9. 水仙の芽とガンダーラの仏像
    この章の記述は、正直、何が言いたいのか分からない。
  10. 春の朝

感想

「立派な人間」だとか「強さ」のような概念は無定義、無批判に出てくるものの、それ自体に目をつぶれば、教育的にはよく書けている気はする。

小中学生に読ませると良いかもだけれど、最近は使われない表現だとか、社会環境(身分→貧富の差のようなものが建前として無いというわけでないところ)とかは現代の大人でさえあまり分からないところかもしれない。

自分にとってはどうであったか。

人間関係においては強くかつ他者貢献的であること、自分の心に誇りを持てるような行動に自ら修正していくこと、あたりか。

これが出来ていた方が、仮に周りから帰ってこなかったとしても、幸せを感じられるかもしれない。

*1:と言ってもこの本を映画化するという話ではないようだ

*2:作者自体がリベラルだったせいか、作品時代に軍国主義的な雰囲気はほぼ感じられない

*3:父親は他界している

*4:これは現代では生産そのものというよりはクリエイティビティの観点から説明される気もする

【読書】嫌われる勇気

 

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

 

前置き 

どういう文脈だったかは覚えていないけれど、石原さんに薦められて数ヶ月前に買っていたもの。最近読み終えた。

 

概要

あとがきにもあるように、 アドラー心理学というものの、(著者の1人である)岸見一郎による解釈、を、哲学者と若者の対話*1形式で説明したもの。

 

詳細

  1. トラウマを否定せよ
  2. すべての悩みは対人関係
  3. 他者の課題を切り捨てる
  4. 世界の中心はどこにあるか
  5. 「いま、ここ」を真剣に生きる

感想

全体的になるほどとは思ったが、これ(のコア)を内面化するのはまだ難しいと感じた。

特に、目標や計画を建てて何かしらを成し遂げるということと、『「いま、ここ」を真剣に生きる』ということの両立をどうやってやるのかの点。

*1:というよりケンカをふっかけている感じだが

【読書】制御工学の考え方

 

制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった (ブルーバックス)

制御工学の考え方―産業革命は「制御」からはじまった (ブルーバックス)

 

 

 

 

前置き

制御工学については、隣の学科が開講する科目として学部3年前期に受講*1し、2単位を習得した。ラウスなんたらとか、ボーデ線図とか、極がどうたらとか、断片的なことは覚えているが、使える知識としてはほぼゼロである*2

 

当時の勉強の仕方について共通した反省があり、それは数式を追うことにフォーカスし過ぎてしまい、応用を意識したりポイントを掴むことが不十分だったこと*3*4

 

概要

前置きが長くなったが、この本について。

内容としては、制御の歴史から始まり、制御がどのような学問/分野なのかを語り、産業での応用や、他分野との関連、当時から見た展望などについて述べる。

制御工学を愛しているあまり前のめり気味ではあるけれど、全体的には好感が持てる。他分野について言及する時にやや勇み足と思われる記述があるけれど。

 

詳細

以下、重要と思われる点や、自分が気になった点などについて。

■第1章 「制御」の誕生(制御の歴史)

Maxwellが調速機をモデリングし、システムの安定性の問題を初めて議論した

・「ハンチング」はなぜ起こるのか知りたい

・サーボ機構それ自体が制御なのかはよく分からない

・兵器(飛行機、ミサイル、魚雷、潜水艦等)では制御が大いに活用されてきた

ジャイロスコープとレートジャイロの仕組み調べたい

・プラントでも活躍(ハーバー・ボッシュ法)!

フィードバック制御は通信工学が起源(真空管による増幅器)

・Wienerによるサイバネティクスも制御

・制御と最適化の関係

・現代制御理論とは?(Kalmanの理論、ロバスト制御)

■第2章 制御とは何か(制御概論)

・対象がダイナミクスを持つため、持続的に行う必要がある

・「合わせる」(規格化)「保つ」(定常化)「省く」(自動化)

・目的(制御したい量)と手段(操作できる量)を決め、その因果関係として対象を捉える

・制御とは、操作量を用いて制御量と基準量との差をなるべく小さくすること

・(多くの)フィードバック制御は、誤差に基いて操作量を決める

・フィードバックは外乱を抑制する(理由は省略されている)。また、システムの特性が変わってもその影響を減らす

フィードフォワードは先手を打てるが、フィードバックと合わせて使う

・「制御アルゴリズム」の設計とはどのようなものか?

・センサーとアクチュエーターの重要性

モデリングの不確かさ(難しさ)→ロバスト制御(知りたい)

・シーケンス制御(またはプログラム制御)とは?

■第3章 森羅万象に宿るダイナミクス(ダイナミクスの重要性)

・過去の作用が未来の挙動に影響を与えること

・株価と車のエンジンの回転数の平衡点への移行、にはダイナミクスを考えることが必要

・現象を見据え、現状が変化のプロセスのどの段階にあり、今後現象がどの方向に向けて進んでいくのかを見極めるには、ダイナミクスへの理解が必要

・時間経過を待つ辛抱強さと、現象の背後にあるダイナミクスへの洞察が必要

・予測も重要。予測は「状態推定問題」として定式化されている。カルマンフィルタは、状態推定の有力なツール

■第4章 ロボットアームに絵を描かせる(モデルベースト制御の概略)

・仕様の決定。何をどのような手段でどこまで制御しようとするのかを具体的に表すことが制御のスタート

・仕様で最も基本的なのは安定性

・モデルフリー制御(含PID制御)とモデルベースト制御

システム同定は、制御理論の重要な分野

・実際のロボットアームは自由度が6

・角度の誤差を検出し、フィードバック。フィードフォワードでトルクを計算(二自由度制御)

■第5章 商品価値を高める制御(具体例その1)

・エアコン

・ハードディスク(探索モードと追随モード)

・自動車のエンジンの燃焼の電子制御

・自動車のABSによる安全性の向上。今後は道路や信号などへ?

・自動車のサスペンション(アクティブ・サスペンション)

・飛行機の制御。垂直尾翼がないステルス機

・船の減揺

・アクティブな免震・制震(ビル、橋)

・パワーショベルの自動化

・制御系を、それを使う様々な環境の中で、システム全体の一部として機能を発揮させるのは簡単ではない。保守までを考慮に入れた、様々な要求と折り合いをつける必要。

■第6章 重厚長大から微細濃密まで(具体例その2)

・製鉄。対象の変化の度合いが大きい

・様々な自動化が進んできたが、溶鉱炉の自動制御はできていない。高炉の内部で起こっている現象が複雜で、誰にも分かっていないから。一部は「エキスパートシステム」を利用

・圧延制御

半導体。高速熱処理の温度制御、リソグラフィーの位置制御、空気ポンプの磁気軸受

・工作機械。協調動作、ナノレベルの動作

■第7章 ロボットの進化

無人工場を目指して

・教示→機械学習が使われてそう

・視覚情報→いわゆるコンピュータビジョンか

・マスター/スレーブ方式(コンピュータを補助に使ってるくらいな感じ)

・インターネットを利用した遠隔操作、感覚の伝達

・ロボット同士の通信(ノード間通信?)

・人型ロボットへは、認識と知能、機構の2種類が必要

■第8章 広がる制御のフロンティア

・インターネットとの結合

・通信自体の制御→面白そうだけど、今はどれくらいまで行っているのか

核融合→夢はあるが記述は入れ込み過ぎ感ある

・化学反応のレーザー操作→ざっくりし過ぎてて何の話をしているのか分からない

・ゆらぎの制御→ここに書かれている不確定性関係の説明は誤り

・環境/経済→どうなんでしょうね

分子生物学→理解はある程度進んでそう

・脳→ちょっと具体的に書かれているが記述の妥当性は分からない

・適応制御→まさしく機械学習。「学習は実世界でのできごとを論理に投影すること」

 

 

amazonの書評にある通り、制御の具体的なモデリングの仕方や使い方についてはほぼ載っていないのだけれど、自分は読んでる時はそれに気づかなかった笑。

個人的には、製鉄所(どうやら住友系の話でのあるようだ)に制御を応用して性能を向上させたという話について、どのようなモデリングなのかを知りたいと思った。

最後の方で、IoTと機械学習のような話が出ているのが慧眼。

 

*1:制御論第一」という授業名。学部2年後期の「回路とシステム」の続きのような扱い。先生が同じ人だった

*2:ひとつ言い訳をすれば、高校で物理未修の自分には、前提知識となる回路自体が馴染みのあまり無いものであった。また、制御を「使う」機会(実習やその後の研究)も無かった

*3:これは今もそういうところあるのだけれど

*4:とは言え最終的には数式を自在に扱える必要もあるとも思う