【美術展】至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
前置き
ぽむさんのブログを読んで気になっていたもの。
5/2 の夜に観に行った。そんなに混んでおらず、わりあい落ち着いて鑑賞できた。
概要
ドイツ生まれのスイスの富豪が半世紀くらい前にコレクションしていたものらしい。
この富豪が第2次世界大戦で儲けたらしいのがちょっと気になったが。
感想
全体としては、豪華なコレクションでとても良かった。
また、ある種の方向性を意識してコレクションしていたらしく、なるほどなと。
特に良かった絵は以下。
- ドガの「ピアノの前のカミュ夫人(Madame Camus at the Piano)」:静かな印象、穏やかで親密な表情を切り取っているのが良かった
- シスレーの「ブージヴァルの夏(Summer at Bougival)」:爽やか。まさに夏って感じ。
- マネの「ベルヴュの庭の隅(A Garden Nook at Bellevue)」:色彩のバランス。特に青の対比
- ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)(Portrait of Irene Cahen d'Anvers)(Little Irene)」:なんだかんだ圧倒的だった。確かに、顔以外の流れる筆致と、顔の精密さがバランスしていた。言われないと気が付けないほど。
- セザンヌの「赤いチョッキの少年(The Boy in the Red Waistcoat)」:ぱっと見ではよく分からなかったけれど、解説を聞くと、腕の長さが特異的なのに成り立っている
- セザンヌの「庭師ヴァリエ(The Old Gardener)」:構築的な構成もさることながら、緑とグレー?の色彩が好きだった